糖尿病と食事・レシピについて

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糖尿病患者のレシピの作り方

糖尿病を発症するとまず行わなければならないのが食事療法と運動療法ですが、とくに食事療法は自分の適性カロリーに合わせてメニューを作り、レシピを考えて調理しなければなりません。しかしいきなり食事療法が必要と言われて、単位の計算をして馴れない低カロリー食のレシピまで作るのはそう簡単な事では有りません。しかも糖尿病は自覚症状が無いため、途中で投げ出してしまう人もいて、症状を悪化させて後で泣くことになる人も少なく有りません。

では食事療法のレシピを作るにはどうすればよいのでしょうか。糖尿病になるとまず決められるのが一日の摂取カロリーです。これは患者ごとに症状の進度と血糖値を見て算定されます。従来はこのカロリーで食品を選ぶことになりましたが、各食品のカロリーなんて専門家以外に知っている人は少ないため、考えられたのが食品交換表と単位と言う概念です。単位は1単位=80Kcalとして糖尿病患者が一日に摂取できる単位を計算します。

食品交換表には各食品を似たようなもの毎に6つの種類に分けて、各種類から食品を選べばバランスの良い食事ができるようになっており、それぞれの食品に単位が決められていて自分の摂取できる単位に合わせるように選べるようになっています。しかしこれで食べられる食品を選んだとしてもそれを使ったメニューを考えて、レシピを作らなければなりません。これは料理の経験を積んだ主婦などではできるかもしれせんが、外食ばっかりしていた人にはちょっと厳しいですね。

結局料理は経験を積んで少しずつレパートリーを広げていくしかありませんので、一朝一夕に出来るものでは有りません。そこで利用したいのが、レシピ本やインターネット上に公開されている糖尿病用のレシピを公開しているサイトを参照することです。他力本願かもしれませんが最初はこれらにあるとおりに作ればよいですし、少しずつ食品を変えるなどして、自分なりにアレンジしていけば自分用のレシピも沢山できるようになります。

糖尿病用のレシピに限った話では有りませんが、料理を習うのは最初は、他の人の真似です。いきなり自分のオリジナルを作るのは難しくても、自分なりに工夫を加えることは出来ます。そのうちに材料を選んだ段階でレシピも頭に思い浮かぶようになってきます。馴れないうちは時間もかかって嫌になることもありますが、だんだん短時間で要領よくできるようになりますので、途中で投げ出すようなことは止めて、病気に勝てるようにしましょう。

摂取カロリーを抑える断食は命取りになることが有ります

糖尿病は高血糖が問題で食事療法でカロリーを減らしているのだから断食すればもっといいだろと考えている人も居るかもしれません。またインターネット上には断食で糖尿病をはじめ多くの病気が治ったとするような話がよく載っていますが、まったく効果がないという話も見かけます。本当にそんなことがあって、それぞれが言うように病気が治るのであればもうとっくに糖尿病が根絶されていても良い様にも思いますが、そうはなっていません。

断食は病気によっては医学的に医師の管理の下で行われる場合がありますが、糖尿病においてはそのような治療はありません。食事療法にしても低カロリー食を摂るのであって、摂らないということでは有りません。ちょっと考えれば分かることですが体を維持していくためには栄養の摂取が必要なのは言うまでも有りません。断食すれば水以外のものを摂取しないわけですから何も栄養が入って来ない状態になります。太っているから大丈夫というわけには行きません。

一部の栄養素は体の中で暫くは調達ができますが、調達できないものだって沢山有ります。百歩譲って糖尿病に効くとしても、その間に別の病気になってしまうのが落ちです。もし糖尿病患者が断食したとすると、確かに血糖値は下がっていくでしょう。でも血糖値は下げればいいというものでは有りません。正常範囲にしておくことが重要なのです。もし正常範囲以下になってしまったら、こんどは低血糖という状態になって、場合によっては昏睡状態に陥り、命取りと言うこともあります。

ですから重要なのは食事療法や運動療法を行って血糖値を一定範囲内に収めることです。この点を忘れてただただ食べなければよいというのは間違いです。こういった指摘を受けて最近では断食ならぬ半断食と称して半日だけ断食しようなどと言うこともありますが、勝手に行うのは体のリズムを崩すだけです。医学知識のない素人感覚で行うことでは有りません。医師の指示に従ってちゃんと決められた単位の食事を摂ることが最も体に適した治療だと考えましょう。

もしどうしても断食をしたいと言う場合には、まずは主治医に相談してください。もし検査も何もしておらず病院にも行っていないが、糖尿病っぽいので治ると言われる断食をしてみようと考えている人が居たら、そんな考えは止めて、すぐに病院に行って、検査を受けてください。どうしても行きたくない人は、まず検査キットを買ってきて自宅で検査してみることでも良いでしょう。そして発症の有無を確認して、発症しているのであればすぐに病院に行きましょう。勝手な判断は命取りです。

糖尿病患者が外食で注意すること

糖尿病患者は食事療法を行う必要があるため、本来であれば外食は避けて、決められた単位のメニューを作って料理したほうが良いのは言うまでも有りませんが、そうかといってまったく外食できないと言うのでは社会生活を行っていくのが難しくなるのも事実です。したがって時には外食も出来るように柔軟な食事療法を考えておく必要が有ります。ただし、たまには羽目をはずして食べ放題などと言う考えは絶対に持ってはいけません。それこそ首を絞めるだけです。

以前は外食の場合、どの程度のカロリーか分かりませんでしたから、これはカロリーが高そうとか低そうとか適当に判断するしか有りませんでしたが、最近ではカロリー数を表示しているお店も有りますので、糖尿病の患者の場合、必ずそういうところを利用するようにしましょう。そうすれば各メニューのカロリーが分かりますので、80で割って単位数に直し、自分のその食事の単位数以内であれば、そのメニューを食べることが出来ます。

ただし、この場合は利用している食品の量は分かりませんので、自分にとってバランスが良い食事かどうかの判断は出来ません。ですから制限単位内だからといって外食ばかり摂るというのは決してお勧めできるものでは有りません。あくまで止むを得ない場合か、たまの楽しみとして、コントロールできる範囲内で家族と一緒に外食を摂るという程度で利用するようにしましょう。職場の同僚などには予め説明しておいて、無理な誘いはしないように言っておきましょう。

外食のようには行きませんが、マンネリ化してしまった食事をたまには変えたいと言う人には、糖尿病食の宅配を利用してみることを勧めます。個人個人に合わせるまでは行きませんが、糖尿病食ですから、食品のバランスまで考えられており、プロの業者がやっていますのでそれなりの物がそろっています。いろいろな利用形態が有りますので、自分に合ったものを選べるのも便利です。お試しメニューのようなものを用意しているところも多いので一度試してみてください。

最近では日本ではおいしいレストランが沢山あることが世界に知られていますが、そういう国に生まれたのになかなか思うように利用できないのは、つらいものがあります。しかし、病気が進行してしまうのも困りますので、やはり利用できる範囲で楽しく利用すると言うことを心掛けましょう。無理に外食を利用してそれがきっかけで、食事療法と運動療法だけでは血糖値を下げることができなくなる可能性だってあるのです。十分注意しながら利用してください。

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