糖尿病

糖尿病関連診療科が近所に無い時はどうするか

健康診断などで糖尿病の疑いが出てきた場合には病院で確定診断を受けなければなりませんが最近の病院の看板を見ると糖尿病内科、糖尿病科、糖尿病外来などを掲げている所が有ります。このため糖尿病になったらこのような糖尿病を掲げる病院でなければ駄目なのかと思っている人も大勢います。特に今まで病院に掛かった事が無いと自慢していたような人は病院の看板だけが頼りというような人もいるようで、かえって混乱を招いているように見えます。

このような人が実際に病院を探す場合、近所にこういった看板を掲げた病院が無かったとすると、わざわざ遠くの病院まで行ったりする事になり、通院などに大変不便な思いをすることになるでしょう。糖尿病は一生付き合っていく病気ですので、当初は良いかも知れませんが、だんだん支障が出てくるのは目に見えています。結局糖尿病の診療はこのような糖尿病を看板に掲げた病院でなくても普通の内科で十分見てもらえるということを知らないということで泣くに泣けない笑い話になってしまいます。

病院を選ぶ場合は、名乗っている診療科は重要ですが、最近の診療科は様々な理由で細分化され、一見何を診てくれるのかわからないものすら有ります。ですから患者のほうも少し勉強が必要なのかもしれません。通常病気や怪我と言えば内科あるいは外科できまりですから、そう悩まずに選んで良いでしょう。悩むとすればまず通院のことや、医師の評判などを良く調べて、通い易く面倒見のよいという評判の医者がいるところを選べば良いのです。

それよりも問題なのは、ずっと健康だったと高をくくって、自分の体を気遣って来なかったほうが問題です。いくら健康でも多少は体調を崩すときもあるはずですし、本当に健康の事を自慢するのであれば健康診断だけではなくて、数年に1度ぐらいは人間ドックに入るなどして管理しておくことこそ重要です。したがって大した病気はしていなくても、やはり主治医と呼べるような存在を作っておくことは絶対に必要なのです。いざ言うときに相談できるような医師がいないようでは健康なのかどうかもわかりません。

ですから糖尿病の発症が疑われたら、まずは主治医に相談するのが最も良い選択です。残念ながらそういう存在を今まで作ってこなかった人は、通院を考えて近所の評判の良い内科を選ん出下さい。まずは検査を受けて糖尿病の確定診断をしてもらいましょう。糖尿病の発症を確認したら、治療を受けて、もし医師の判断でもっと専門性の高い医師に見てもらったほうが良いと判断された場合は、そのときに紹介してもらえば良いのです。

糖尿病が疑われるときに行く病院

糖尿病になってしまったときの症状改善のために必要なこと

糖尿病は症状改善といっても、まず自覚症状がほとんどありませんので、改善も何もないといってしまえばそれまでですが、実際には喉の渇き、多飲・多尿、体重の減少、場合によってはこむら返りなどが出ていることが多々有ります。なんか変だなと思うわけですが、それを糖尿病とつなげて考える人はまずありません。このあたりで検査を受けていれば早期発見ということになります。この状態を過ぎるとこんどは合併症も起こして来て、様々な症状を感じることも有ります。

さて早期発見できて、前記のような症状と糖尿病が繋がったら、いよいよ症状を改善したくなるわけです。糖尿病ですから当然食事療法や運動療法が始まっていますので、まずはそれを進んで行わなければなりません。糖尿病の治療は血糖値を下げ、様々な合併症が併発してくることを抑えることに有ります。したがってまずはこの2つの治療を始めることが必須になります。特に食事療法は摂取カロリーの単位の計算が馴れないと難しいので、利用できるものは何でも使って行ってください。

さてそこで症状改善に必要なことですが、まず食事療法では同じ単位数で同じメニューであっても食べる順番で、摂取カロリーに違いが出てくるので、そのあたりを良く考慮して食べてください。子供の頃以来食事を食べるときには、同じものばかり続けて食べるのではなくて、おかずやご飯を順番に食べなさいと言われましたが、最近ではそうではなくて、最初に野菜類を食べてしまって、次におかずやフルーツを食べ、最後にご飯を少量食べるのが良いとされています。

この食べ方は太らないことにも繋がりますので肥満が増加している現在では、ある程度子供でも推奨される方法なのですが、そういう指導方法は取られていないことが残念です。次に運動療法ですが、良く朝早起きして、散歩をしてくるとか夕食前に犬の散歩を兼ねてとか言いますが、実は摂取した炭水化物をすぐに消費するためには、食後に行うのが良いのです。食後にあまり激しい運動と言うわけには行きませんが、散歩などの有酸素運動は非常に効果が有ります。

このように今まで教えられてきたような常識があまり通用しない所が問題なのです。せっかく食事療法や運動療法を行っているわけですから、効果的な方法を選びたいものです。ですから今までの知識が絶対だとは思わず、新しい治療を始めるときはどのように行うのが効果的なのかということはゼロから考え直してみることが必要です。年をとると頭の柔軟性がなくなるのか無意識に今までの常識が正しいと思いがちですが、その都度、最新の考え方を調べてみる癖を付けましょう。

インスリン注射を使った糖尿病の薬物療法

糖尿病が悪化してくると、薬物療法で経口血糖降下剤を用いたとしても血糖値がコントロールできなくなり、直接インスリンを注射する療法が行われるようになります。自分で作れなくなったインスリンを補給するということです。ただしここまで進行してしまうと一生インスリン注射は手放せないと考えている人が多いですが、高血糖状態を抜け出せれば、インスリン注射を止めて他の治療に戻れる可能性も有り、決して諦める必要は有りません。

インスリン注射を抜け出せる可能性というのは、膵臓のβ細胞の働き如何にかかっています。インスリン注射を行うことでβ細胞を休ませることができますので、β細胞の回復が期待できます。既に死んでしまったβ細胞は戻せませんが、弱っただけであれば休ませることで回復できる可能性があります。回復できれば、インスリンを作り出すことが出来ますので、血糖降下剤でのコントロールは必要ですが、インスリン注射からは抜け出すことができます。

しかしβ細胞の残存数が少ない場合には、インスリンの絶対量が少なくなっていますので、インスリン注射は必須の療法です。インスリン注射は非常に簡単に注射でき痛みもほとんど感じませんが、療法によっては日中も打つ必要があり、人前で打つことになることも有って患者にはかなりの負担がかかることになります。痛くはないといっても注射は注射で知らない人が見る事を考えると精神的ストレスになってしまうことは避けようが有りません。

インスリンを用いた療法としは、まず人間のインスリン分泌パターンを倣った基礎・追加インスリン療法と呼ばれるものがあります。人間のインスリン分泌には一日中出続ける基礎インスリンと、食後に別途分泌される追加インスリンと呼ばれるものがあって、基礎・追加インスリン療法というのはこの基礎インスリンを代替する持続型インスリン、追加インスリンを代替する速効型インスリンで行われ、持続型インスリンを1日1~2回、速効型インスリンを1日3回注射するものです。

この療法はパターン的には生体活動を倣うものですから、優れた方法と言えますが、1日に4回~5回自分で注射をする必要があります。そこでまだ普及はしていませんが最近注目されているのがbotという療法です。botでは経口血糖降下剤を飲み続け、更に効果が一日中持続する持効型インスリンを1日に1回注射する療法です。これによって持効型インスリンが空腹時の血糖値を下げ、食後に上がった血糖値を経口血糖降下剤によって下げることができます。つまり1日1回の注射で済む療法です。

糖尿病の基本治療である食事療法とは
糖尿病の基本治療である運動療法とは
血糖降下剤を使った糖尿病の薬物療法