糖尿病

糖尿病はどのような場合に入院が必要になるか

通常入院になるのは、病状によって自宅では行えないような治療が必要になる場合と、集中的に検査を行ったり、通院では検査条件が満たせないような検査を行う場合の検査入院と呼ばれるものの2種類のケースが考えられます。しかし糖尿病はもう1つ大きな理由が有ります。それは生活習慣である糖尿病では、生活習慣の改善が必要になるため、自力で出来そうに無い場合には改善方法を指導してもらうための教育入院と呼ばれる入院があります。

まず必要な治療を行う場合の入院ですが、食事療法、運動療法、薬物療法を続けても効果が無く、高い血糖値が続いているような場合は入院を勧められます。なんとなく調子が悪く医者に言って初めて、血糖値が異常に高くなっていることが分かり緊急入院になるような場合もあります。入院は2週間程度から1ヶ月以上続くこともあり、各療法を組み合わせて厳しく血糖値が管理されます。入院によって、自分で血糖値のコントロールができるようになる場合も有ります。

次に検査入院ですが、主に糖尿病と診断されたようなときに行われ、今後の治療方法の検討に利用されます。検査は血糖値、尿糖、蛋白尿、眼底検査、腹部エコーなど様々な項目について集中して行われ、一日を通しての血糖値の変動状況や合併症の有無について行われます。入院期間は検査のみの場合で3日~4日程度となっていますが、場合によってはこの検査に合わせて、次に述べる教育入院が行われることも有りますので1週間から2週間程度かかる場合もあります。

最後に教育入院ですが、糖尿病の場合には、生活習慣について自己によるコントロールが大変重要になります。このため自己管理ができないような人は入院させられて、食事療法や運動療法の必要性や、放置しているとどうなってしまうのか、合併症にはどのようなものがあるのかなど今後糖尿病に向き合うための基本を教育されます。もちろんこの間、血糖値など様々な検査が実施されることになります。入院期間は1週間から2週間程度です。

糖尿病は自覚症状が乏しいため、食事療法や運動療法を真剣に行わない人が残念ながら大変多く、後々の症状悪化の原因になっています。もしそれほど悪くは無いと思っていたり、自己流の食事療法で十分と考えているような人は、悪いことは言いません、医師に相談して早めに教育入院させてもらいましょう。症状が進んでしまったら、緊急入院なんて事になりかねません。少しの間強制的に治療を受けて習慣として叩き込んでもらったほうが良いでしょう。

禁煙しよう!糖尿病と喫煙の関係

愛煙家の皆さんには耳の痛い話になるかもしれませんが、喫煙こそ癌をはじめとする命にかかわる重大な病気の本になる最悪の習慣です。煙草の成分には多数の有害物質が含まれていますが、その中でもニコチン、タール、一酸化炭素は生理的に大変に影響が大きいことが知られています。これらは例えば血管を収縮させて血圧を上げたり、善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増加させたりと悪さの限りを尽くします。これ等が糖尿病にも大きな影響を与えていることを理解しておきましょう。

確かに悪いことは知っているが、血糖値に大きく影響するということは無いだろうと考えている人はいませんか、糖尿病は血糖値異常だけではないのです。前記のように喫煙によって悪玉コレステロールが増加するとどうなるか考えて見ましょう。こうなった場合よく言われるように血管が痛めつけられることになります。特に太目の血管は動脈硬化が進行してこれが原因で血管が塞がってしまい、心筋梗塞や脳梗塞に至ります。喫煙だけでもこうなるのです。

さてここで糖尿病について考えて見ましょう。糖尿病が本当に怖いのは、糖尿病慢性期合併症と呼ばれる様々な病気を併発していくというところです。糖尿病の治療というのは如何にして合併症を発症させないようにするかということが目的だと言っても良いでしょう。この糖尿病慢性期合併症の中に血管に関する合併症も含まれています。糖尿病で血糖値が高い状態が続くと血管を痛め、動脈硬化が進行して血管を塞ぐことになり、やはり心筋梗塞や脳梗塞に至ります。

両方を考え合わせると糖尿病に加えて喫煙する場合、血管への影響は相乗的に作用することになって、非喫煙者の糖尿病患者よりも一段と早いスピードで動脈硬化が進行します。このため血管が塞がる確率も高くなって、高率で心筋梗塞や脳梗塞を起こすことになります。心筋梗塞も脳梗塞も対応が遅れると命にかかわる病気で、1分1秒を争うものです。糖尿病患者の喫煙が如何に危険な行為なのか、恐ろしさが伝わって頂けたでしょうか。

喫煙はこのほかにも様々な影響を体にもたらしますし、周囲の非喫煙者にも大きな影響を及ぼします。非喫煙者から見るとこれ以上の迷惑行為は有りません。そこで喫煙者の方は、糖尿病であろうと無かろうと、たった今からでも禁煙してみてはいかがでしょう。もし自力で禁煙できない人は、禁煙外来を開設している病院も増えてきましたので、躊躇していないで、今から行ってみましょう。将来必ず禁煙して良かったと思うときが来る筈です。

百薬の長なんて嘘!糖尿病と飲酒の関係

糖尿病患者は医療保険に入れるか

糖尿病や高血圧の人などの持病を持つ人は、いつ寝込むことになるか不安でしょうが有りませんが、以前の医療保険では、加入するのは難しい状況でした。しかし現在ではこのような人でも、これらの持病を持つ人向けに多くの医療保険が開発され、選択肢はかなりの数に上っています。加入を考えている場合は自分の病状と経済状態を良く考慮して、月々の負担額や保証内容を比較検討して、自分にもっとも合っているものを選らべば良いでしょう。

このような持病があっても加入できる医療保険ができた当時は様々な条件が付いていたり、保険料が高かったりで決して利用し易いものではありませんでしたが、外国資本が参入してきたことによって大きく流れが変わり、テレビコマーシャルも盛んに放映されるようになりました。これによって国内の保険会社はかなりの危機感を持ったはずです。

加えてこれらの生活習慣病の患者は急増しており今後も増加傾向にあること、また医学の進歩がめざましい事で死亡するようなことは減っていることなどの理由で、国内の保険業界でも無視できなくなり、新たな顧客を開拓する事を目指して、持病があっても加入できる医療保険が各社から販売されるようになりました。最近では内外の保険会社を問わず盛んにPRされるようになりました。

これらの医療保険は各社の各商品それぞれに特徴があり、持病のある人すべてを対象にしていたり、糖尿病と高血圧専用であったり様々で、加入条件の設定も商品毎にまちまちのため、各々の病状によって加入可能な医療保険にも差が出ますから自分に合うものを探しましょう。無理して虚偽の申告をしなくても良いものを選んでください。肝心なときに保証してもらえないようでは意味が有りません。

保証についてですが、病気になったときに実際に必要な保証を考えて選びましょう。生活できるだけの保証が有ればいいわけですから、大きな保証であるほど良いと言うわけではありません。保証が大きければ月々の負担も大きくなるわけで、必要なだけの保証があれば良いと言うように考えるようにしましょう。また年齢が進んで、子育ても終わってしまったと言うことであれば、保証内容はもっと小さくて済むはずですので、保証は随時見直すことも忘れないようにしてください。

糖尿病の場合は、無理な生活習慣が招いた病気という場合が多く、日々注意していれば防げた病気です。発症していない人は、今のうちから生活習慣を見直して、後になって医療保険に入れるかどうかといったことで悩むようなことが無いようにしたいものです。