糖尿病

メタボリックシンドロームから糖尿病にならないためには

メタボリックシンドロームと言うのは極最近になって良く聞かれるようになった言葉で代謝症候群と言われるものです。これは内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・脂質異常症のうちの2つ以上を発症してしまった状態を言います。ここではまだ糖尿病を発症していないという前提ですので高血圧と脂質異常症を発症していると言うことになります。ここまで行っているとそのままにしていれば時間の問題で糖尿病も発症することになると予想されます。

まずメタボリックシンドロームですから内臓脂肪型肥満になっている事になりますので、すでに細胞が脂肪を溜めていて脂肪細胞になっていることが予想されます。こうなってくると細胞はインスリンに対してブドウ糖を細胞内に吸収させる働きを抑えるように指令を出していると思われます。これがどの程度進んでいるいるかはわかりませんが、ある程度以上に脂肪細胞が出来ている場合にはこの働きによって空腹時の血糖値には現れませんがすでに隠れ糖尿病になっていることになります。

これが進むと膵臓に負担がかかって、本当の糖尿病にまっしぐらと言うことになりますので、今のうちに何とかしなければなりません。主な原因は脂肪細胞に有りますので必要なのは糖尿病になったときと同じで一日の食事と運動を見直して生活習慣を変えていくことが必要です。ですから糖尿病で行われるのと同じような食事療法や運動療法が必要と言えます。ただしこの時点では糖尿病と言うわけではありませんので、具体的な食事療法の指示が貰える訳ではありませんから、自分で調べる必要が有ります。

糖尿病食のメニューについては様々な書籍やインターネット上の記事が有りますのでそれらを参考にするなり、糖尿病食の宅配なども有りますから利用しても良いのではないでしょうか。また運動療法では有酸素運動が有効とされていますので、食後に散歩をするとか、プールで水の中を歩くなどの運動が良いでしょう。いままで無かった習慣ですから何とか続けられるように、なにか楽しみを組み込むなどの工夫をしてみては如何でしょうか。

メタボリックシンドロームと診断されて糖尿病の発症を回避するのはなかなか難しいことですが、生活習慣を見直すことで問題点が浮かび上がってきますので、なんとか克服すべく食事療法と運動療法を続けることが必要です。糖尿病を発症してしまうと一生続けていかなければなりませんが、この時点ではまだ発症を回避することが可能です。生活を改善するまでは厳しいと感じるかもしれませんが、一生と言うことでは無いのです、ぜひ頑張ってもらいたいと思います。

現在行われている糖尿病の最新治療

糖尿病患者は生活環境や職場環境の変化のためか、一貫して増加傾向にあり、今後もこの傾向は続いていくのではないかと言われています。このため製薬会社からすれば糖尿病は金のなる木であって、各社しのぎを削って新薬の開発を続けています。しかし糖尿病の治療で最も重視されるのは食事療法と運動療法です。このうち食事療法ではこれまで摂取カロリーを抑えるために行われていましたが、近年になってそれは違うのではないかと指摘されるようになって来ました。

これを考慮した食事療法は、従来から見るとかなり衝撃的な最新治療と言うことになります。もちろんカロリーの摂りすぎも良いわけでは有りませんが、新しい食事療法の主眼は糖質の削減を行うものです。つまりこの療法ではおかずは普通に食べることが出来て、炭水化物つまり主食のご飯やパンだけを制限すると言うものです。この療法を支持する研究者の中には従来の食事療法ではほとんど効果はなく、糖質の制限だけで十分な効果を上げられると言う人までいます。

しかし現在でも医師に言われるのはカロリー制限で、糖尿病といえば低カロリー食ということになりますが、実は血中のブドウ糖の割合を増やし、血糖値を押し上げることになるのはカロリーではなく、糖質であるわけです。つまり血糖値により直接的に影響するのは糖質であって、新しい食事療法は素人にも大変分かり易いと言えます。これを踏まえて現在では両方を行うことになりつつありますが、今後様々な事例が増えてくれば、どちらの食事療法が有効であるのか、よく分かってくるはずです。

海外ではすでに糖質重視の食事療法が普通に行われているところもあって、もしこの食事療法のほうが有効だと言う結果が出れば、ご飯は少なくして、その分を他のおかずで補うことで、厳しい食事制限をすることも必要が無いことになり、糖尿病患者としてはかなりの朗報になります。ただし前記のようにカロリーの摂りすぎも良いわけではないので、無制限に食べて良いということにはなりませんので悪しからず。何事も適度と言うことを忘れてはいけません。

また薬剤で注目されているものとしては吸入式インスリンがあります。これはまだ一般に出てくるのは先の話になりますが、現在は一日数回の注射によりインスリンを補給していて、患者の負担が大きくかったのですが、ついに吸入式インスリンの実用化の道が開かれました。これで多くの患者が注射から解放されることになります。現在も様々な新薬が開発中で、今後も驚くような治療法が出てくることを期待したいと思います。

これから考えられる糖尿病治療

糖尿病の下肢合併症の病気にはどんなものが有るか

糖尿病の怖さは合併症にあると言われますが、この合併症が、体のあらゆる所に出てくる可能性があること自体も非常に厄介で怖いと言えるでしょう。これらの合併症の中には主に下肢に表れるものがあり、これ等を下肢合併症と呼んでいます。合併症の多くは糖尿病による神経障害や血管障害によって引き起こされるものが多く、下肢合併症も例外では有りません。ただし糖尿病自体は自覚症状に乏しいため、合併症の発見から糖尿病が判明することもしばしば有ります。

下肢合併症の有名なものには神経病性関節症あるいはシャルコー関節と呼ばれるものがあります。通常中枢神経や末梢神経が正常であれば、大きな外力がかかった場合、関節を守るように自己防衛機能が働きますが、神経病性関節症はこの中枢神経や末梢神経の障害によって自己防衛機能が働かなくなって関節が破壊されてしまう病気です。糖尿病においても神経障害によって末梢神経に支障が出てくると発症します。糖尿病の場合は下肢に多いため下肢合併症と言われています。

この病気は関節が破壊されるため、関節付近に大量の骨や軟骨の破片が溜まっていたり、ひざの場合は水がたまります。関節には神経が通っていないため痛みはあったとしても非常に小さなものですが、関節は腫れます。Ⅹ線による撮影を行うと多数の破片が見られるため診断は比較的容易です。神経病性関節症で破壊されてしまった関節を治療することは難しく、装具などで矯正したり、関節を固定したりします。また骨や軟骨の破片を取り出す手術を行うことも有ります。

次に動脈硬化と関連してきますが糖尿病性壊疽があります。体の末端に当たる手足(特に足)の血管が詰まった状態になってしまい栄養をまわすことが出来なくなったり、白血球が届かなくなって病原菌に弱くなってしまい、ついには壊疽を起こして、かなりの痛みを伴います。壊疽を起こした場合、治療は出来ず切断するしか方法が有りません。糖尿病の場合、毎日良く足を観察して異変が起こっていないかを確認し、異変があった場合には壊疽する前に病院に行く必要が有ります。

このように下肢合併症は悪くすると足を失うことにもなりかねない、怖い病気です。糖尿病の説明では度々言われることですが、まず糖尿病にならないこと、糖尿病を発症してしまったとしてもできるだけ早い段階で発見して適切な治療を行って、決して合併症を発症しないようにすることを心掛ける必要が有ります。自覚症状が無いからといって放置しておいたらどうなるか、下肢合併症だけを考えても非常に怖いと言うことを良く覚えておかなければなりません。

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