糖尿病の症状や合併症について

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糖尿病と頭痛は関係するのか

多くの病気は頭痛を伴うことが知られていますし、病気を感知する為の、体からのシグナルとして利用されます。では糖尿病の場合、たとえば自覚症状として頭痛を感じるようなことがあるのでしょうか。しかし糖尿病は自覚症状が無いことで知られており、頭痛は糖尿病指標にはなりそうにありません。では関係が無いかと言うとそうでは有りません。糖尿病では治療方法によるものや合併症などが原因となって様々な頭痛を感じることが有ります。

糖尿病に関連する頭痛の1つ目は、糖尿病の薬物治療を行った場合です。薬物治療で血糖降下剤あるいはインスリン療法を用いる場合、普段は高血糖のものが低血糖状態になったときに様々な症状があわられます。よく言われるのは急激な低血糖で昏睡状態に陥ると言うものですが、その他有名なのは冷や汗、手の震え、動悸等です。しかしそこまで行く前には空腹感やめまいがあります、特にゆっくりと低血糖状態に進んで行く場合には、頭痛が見られるようになります。

合併症によるものと言うことであれば、脳梗塞や心筋梗塞を発症する前に前兆として頭痛を感じることがあります。これらの合併症は命を失うことも多く怖いものとして知られていますが、単に頭痛を感じてもなかなかその前兆として認識できるものでは有りません。しかし、ある程度進行してしまった糖尿病の患者の場合は、そういうこともあることを憶えておき、頭痛がしただけであっても、すぐ病院に行って一応医師に相談してみる習慣を持ったほうが安心です。

頭痛は一次性頭痛のように頭痛それ自体が病気の場合と、二次性頭痛と言って何らかの病気により起こるものの2種類がありますが、特に二次性頭痛の場合、単なる風邪が原因で感じるようなものから、大変重い疾患が潜んでいる場合まで様々です。しかし世の風潮として『頭痛ぐらいで…』と大したことの無い症状として扱われがちです。しかし実際には前記のように命に関わる病気の場合だって、そう珍しいことでは有りません。頭痛でも病院に行くことを躊躇う必要は無いのです。

特に注意が必要なのは、普段一次性頭痛を感じている人が、糖尿病が原因で頭痛を発症してしまった場合、普段の頭痛と誤認して放置してしまうことです。一次性頭痛は痛みはタイプによって様々で、ひどく痛むものもありますが、命に関わるようなことは有りません。したがって糖尿病からくる頭痛と誤認してしまうと、そのまま脳梗塞に陥ることもありえます。したがって、いつもと痛み方が違うと言うような場合には、すぐに病院に行くようにしましょう。

糖尿病は失明の原因になります

糖尿病には様々な合併症がありますが、特に危険で多くの人が発症するものに3大合併症と言われるものがあり、その中に糖尿病性網膜症と呼ばれるものが有ります。この糖尿病性網膜症は放置していると失明してしまいます。そのため発症したときには自分は失明の危機にあるのだという危機感を持つ必要が有ります。糖尿病を発症してしまったら、定期的に眼科医に行って眼底検査を受け早期発見・早期治療が行えるようにしておかなければなりません。

糖尿病性網膜症の原因は、糖尿病に伴う血管障害で、網膜への酸素の供給が不足するため、新しい血管をつくるためのホルモンを放出して、新しい血管を作ります。しかしこの新しい血管は非常に脆いためしばしば出血にしてしまうことが有ります。この出血が目に対して様々な悪影響を及ぼすのではないかと考えられていますが、この影響がどのように網膜症に至るかについては残念ながらまだ詳細な解明までには至っていません。症状としては視力の低下から始まって、ついには網膜剥離を起こして失明に至ります。

こう言ってしまうと糖尿病になってしまうと、必ず失明してしまうように思う人がいるかもしれませんがそんなことは有りません。まず糖尿病が発症してから糖尿病性網膜症が発症するまでに数年長い場合は10年程度かかります。したがってその前に血糖値のコントロールを確実に行っていれば、糖尿病性網膜症の発症は抑えられるでしょう。また糖尿病性網膜症を発症してしまったとしても、早期に発見して適切な治療を受ければ失明に至ることはありません。

ただし、糖尿病には自覚症状が無く、同じく糖尿病性網膜症も初期には無症状であるため、糖尿病が発症していることが分かる頃には既に20%の人は糖尿病性網膜症も発症していると言われています。つまり糖尿病性網膜症を発症させないための貴重な時間を知らずに経過してしまっていると言うことになります。気を付けていれば糖尿病の初期の、まだ糖尿病性網膜症も発症していない段階で発見できていたはずなので、大変残念なことです。

確かに自覚症状が無いと言うことは、発見し難いものですが、そういうこともあるからこそ定期健康診断というものが職場や自治体で行われているわけです。それさえ毎年受けていれば糖尿病を発見できない訳はないのです。健康だと思っている人が病院に行くのは面倒なのかもしれませんが、あとあと入院することになったりするよりもずっと良いのではないでしょうか。ぜひ今年からでも定期健康診断を受けて、失明などと言うことにならないようにしてください。

糖尿病では進行しても自覚症状が無い場合があります

糖尿病に限らず多くの病気では発症したとしても初期には自覚症状をほとんど感じないものが少なく有りません。しかし多くのものは少し進行してくると何らかの自覚症状が出始め、病気を完治することが出来ます。ところが糖尿病は昏睡状態で病院に運ばれ緊急入院になるまで、分からなかったという人もいるほど自覚症状に乏しい病気です。また糖尿病に伴う合併症の症状が現れてよくよく調べてみると、そもそもの始まりが糖尿病だったということも珍しいことでは有りません。

糖尿病の場合の自覚症状としては、発症が分かってから良く考えてみると実は何らかの体の異変が起こっている場合が多いようです。先ずはじめは、疲れやすくなり、手足の痺れを感じたり、便秘になったりします。しかしこれ等は、誰でもたまに感じるようなもので、これだけで糖尿病を疑えと言うほうが無理です。少し進行すると次には喉の渇き、多飲・多尿、体重の減少、場合によってはこむら返りなどが現れはじめますが、これでもやはり余程意識していないと糖尿病とは思いません。

結局これ以上に進んでくると合併症のほうが現れ始めて、様々な症状が出てくるに及んで糖尿病が発覚するケースや、たまたま合併症の症状が見られず或いは放置し続けて、ついには冒頭のように昏睡状態になって運ばれ、悪くするとそのままあの世に行ってしまう事態にもなりかねません。糖尿病というのはこのように怖い病気なのです。こういう病気をサイレントキラーと言います。では自覚症状が無い中でどのように早期発見をすればよいのでしょうか。

糖尿病の場合、初期に発見できた例を調査してみると、健康診断で発見されるものと、他の病気の治療のための検査で偶然発見された場合が多いようです。すなわち、検査を通さなければなかなか発見には結びつかないということです。したがって糖尿病は今や国民病と言われるほど広がってしまいましたので、誰でも発症の可能性があるということを自覚して、できるだけ血糖値の検査を受ける機会を持つということが必要なのではないでしょうか。

この為には、まずは職場や自治体などで行われている定期健康診断は必ず受診する必要が有ります。また現在では生活習慣の乱れが子供にまで及んでいるため、子供が大人が罹るようなタイプの糖尿病を発症することも多くなっており、子供であっても学校で行われる尿検査を忘れるようなことが無いようにしてください。また少なくとも数年に1回は人間ドックに入るなりして、定期健康診断では行えないような検査も受けることを勧めます。

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